スエードのスニーカーは、カジュアルすぎない質感がお洒落。
ラフな服装からきちんとした服装まで、幅広く合わせることができる万能アイテムです。
一方、繊細な素材であるため、洗濯やお手入れ方法に迷うことや、後回しにすることはありませんか?
今回は、スエードスニーカーの基本の洗い方と普段からできるお手入れ方法を紹介します。
スエード素材の特徴
スエードは、主に子羊や山羊の皮を用いて加工された素材です。
靴の他に、洋服や鞄、手袋などにも使用されています。
皮の裏側を磨くことで起毛させていることから、手触りが柔らかく光沢感がある素材に仕上がっています。
スエード素材はあたたかみのある上品な印象をもたらすだけではなく、やわらかくフィット感があることや、ブラシでのお手入れが簡単というメリットがあります。
デメリットは水に弱いこと。
お手入れをしないでいると、シミが目立ったり、手触りが固くなったりすることも珍しくありません。
ひどく劣化した状態から復活させることは簡単ではないため、汚れないように対策することや普段のお手入れが大切です。
スエードスニーカーの基本の洗い方
スエードスニーカーは合成皮革やキャンバス素材のスニーカーと比べて繊細であるため、スエード素材専用の方法で洗う必要があります。
自宅で洗うことはできますが、水に弱い特徴があることから、丸洗いはおすすめできません。
用意するもの
- スエード専用のクリーナー (泡で出てくるタイプが便利)
- 豚毛ブラシ (もしくは歯ブラシ)
- タオル
- プラスチック製のシューキーパー
- スエード専用のブラシ
- 防水スプレー
基本の洗い方
①靴紐を取り外す
靴紐のまわりは汚れが溜まりやすい部分です。
両足分の靴紐を取り外しておくこととよりきれいに仕上がります。
インソールが外せる仕様のスニーカーであれば、インソールも外しておきましょう。
②細かい汚れを落とす
スニーカーの表面には、砂埃などの細かい汚れが溜まっています。
クリーナーを使う前に、豚毛ブラシもしくは歯ブラシで全体を優しくブラッシングしておきましょう。
③クリーナーで汚れを落とす
泡タイプのスエード専用クリーナーなら、水に付けずに洗うことができて便利です。
スエードと異素材で組み合わさったスニーカーの場合にも、染料の色移りを防げます。
スエード部分に直接クリーナーを泡をつけながら、豚毛ブラシで優しく磨きます。
細かい部分の汚れには、ナイロンブラシを使って磨いても良いでしょう。
④タオルで拭き取る
クリーナーや浮いた汚れを取り除く作業です。
お湯で濡らしたタオルを、クリーナーを使って洗った部分に押さえるようにして拭き取ります。
タオルで擦らないように気をつけてください。
⑤乾かす
日陰の風通しが良い場所で乾かします。
柔らかい素材であるため、プラスチック製のシューキーパーを入れて乾かすと型崩れを防ぐことができます。
⑥毛並みを整える
スニーカーが乾いたら、スエード専用ブラシを使ってブラッシングします。
スエードスニーカーは、専用ブラシできれいに整えることで見栄えが良くなります。
⑦防水スプレーをする
洗ったあとは、必ず防水スプレーをしておきましょう。
防水スプレーをすることで、雨の日でも履ける丈夫なスニーカーになります。
スエードスニーカーの普段のお手入れ方法
スエードは、一般的なスニーカーと比べると繊細な素材であるため、劣化しないために予防することがポイントです。
普段からできるスエードスニーカーのお手入れ方法を紹介します。
防水スプレーを定期的に使う
スエードスニーカーは、定期的に防水スプレーを使用することが大切です。
履く頻度にも寄りますが、購入後には必ず使用し、週に1回をベースにすると良いでしょう。
雨が降るかもしれない日には、出かける前にスプレーしておくと安心です。
履いたあとはブラッシングする
基本的に丸洗いをしないスエードスニーカーは、早めに汚れを落とすことが重要。
出かけたあとは、豚毛ブラシなどで汚れを落としたら、スエード専用ブラシで毛並みを整えておきましょう。
乾燥剤を入れる
湿気や汗などの水分は、カビが発生する原因にもなります。
スエードスニーカーを自宅で保管するときは、乾燥剤を靴の中に入れておきましょう。
まとめ
今回は、スエード素材のスニーカーの洗い方やお手入れ方法を紹介しました。
スエード素材は、上品さのある質感で足元をお洒落に見せてくれる一方、水に弱いことが特徴です。
濃い色のスエードスニーカーや、スエードと異素材で組み合わさったスニーカーの場合には、色移りする可能性があるため、丸洗いはしないほうが良いでしょう。
スエード専用のクリーナーを使って優しく洗い、仕上げでは専用ブラシで毛並みを整えることがポイント。
普段のお手入れでは、防水スプレー・乾燥剤の活用と、ブラッシングが基本です。
汚れがひどく自宅ではきれいにならない場合には、専門サービスに相談してみてください。
優しくケアしながら、スエードスニーカーを長く大切に履きましょう。