せっかくお気に入りのスニーカーを見つけて購入しても、履いてみたらきつくて履けない!ということはありませんか?サイズの合わない靴でも、適切な処置を行うことで自分の足に合わせることができる可能性があります。
今回は、サイズがきつい靴を伸ばす方法、スニーカーを選ぶ際のポイントについて解説します。
きつい靴を伸ばす方法
サイズがあっていない靴は、適切な処置で足に合わせることが必要です。まずは、きつい靴を伸ばす方法について解説します。
厚手ソックス+ドライヤー
履き心地のきついスニーカーを伸ばす方法として、厚手ソックスとドライヤーを使った方法があります。まず、厚手のソックスを2枚履きしてスニーカーを履きます。これにより、足のサイズを一時的に大きくし、スニーカーが伸びやすくなります。
もし2枚履きが難しい場合は、厚手の靴下1枚でも効果があります。次に、ドライヤーの温風を約30秒ずつ均等に靴全体に当てます。
温度が高すぎないように気をつけながら、同時に足の指や足を動かしてください。これにより、靴の素材が柔らかくなり、数分で靴のサイズがわずかに大きくなり、足の窮屈感が軽減されます。
シューストレッチャー
シューズのサイズを微調整するための便利なツールである「シューストレッチャー」は、靴の内側を広げて調整するのに役立ちます。このアイテムはシューズ専門店やスポーツ用品店で手に入ります。
シューズを履いていないときに使用し、靴の中に挿入することで、スニーカーのサイズを少しだけ大きくすることが可能です。
外出時にはシューズを履いて歩き、帰宅後にシューストレッチャーを使用するのが良いでしょう。
また、「履いた瞬間から歩きにくい」「痛みが出る」など、極端な場合は元々のサイズが合っていない可能性が高いため、正確なサイズのスニーカーに交換することが推奨されます。
修理専門店
靴の調整や修理が必要な場合、お住まいの近くにある靴の修理専門店を訪れることがおすすめです。
修理専門店では、経験豊富な職人が靴の様々な問題を解決してくれます。例えば、かかとのすり減り、補強が必要な箇所の補修、ソールの修理など、さまざまな修理が可能です。修理専門店での修理は、靴を長く愛用するためにも良い方法です。
店舗によっては、靴のサイズ調整や伸ばし加工も行っており、快適な履き心地を提供してくれます。
修理専門店での相談を通じて、靴の寿命を延ばし、お気に入りの一足を新たな状態で蘇らせることができます。
【素材別】スニーカーの伸びやすさ
スニーカーの素材によっては、適切な処置を行っても伸びない場合があります。ここからは、素材ごとの伸びやすさについて説明します。
本革
本革のスニーカーは素材によって伸びる特性が異なります。スムースレザーは一般的に伸びやすい素材です。ただし、本革にも硬い革(牛や馬など)と柔らかい革(羊や豚など)の違いがあり、硬い革は伸びにくく、柔らかい革は伸びやすい傾向があります。
例えば、リーボックの“クラシックレザー”はスムースレザーを使用しており、この素材は比較的伸びやすい特性があります。スニーカー選びの際には素材の伸縮性も考慮し、本革でも柔らかい革を選ぶと快適なフィット感を得られるでしょう。
合成皮革
合成皮革のスニーカーは、しばしば「レザー」と表記されることがありますが、これは実際にはシンセティックレザー(合成皮革)を指します。例えば、ナイキの“エアフォース 1”もその一例です。
シンセティックレザーは、スムースレザーとは対照的に伸びにくい性質がありますが、全く伸びないわけではありません。サイズが少し大きいものを選ぶことで、ある程度のフィット感を得ることができるでしょう。伸縮性は本革とは異なりますが、適切なサイズ選びで快適な履き心地を実現できます。
スウェード
スウェード素材は、子羊や子牛の皮を起毛させたもので、プーマの代表作“スウェード”もこの素材を使用しています。スウェードは革由来の素材で、本革の一種です。ただし、スウェードであってもヌバックであっても、伸びやすさは素材の性質によって異なります。
一般的に本革は伸びやすい特性がありますが、合成皮革ほどではありません。スウェードの柔らかな質感を活かし、適切なサイズで選ぶことで、快適でスタイリッシュな履き心地を楽しむことができます。
エナメル
エナメル素材、またはパテントレザーは、革にエナメル加工を施し、独特の光沢を持たせた素材です。例えば、ナイキの“エアジョーダン 11 ブレッド”がこれに該当します。革を基にしているため、一般的には伸びやすい素材と言えますが、注意が必要です。なぜなら、エナメル素材にも本革と合成皮革の両方が存在し、その素材によって伸縮性が異なるためです。
本革製のエナメルは比較的伸びやすい傾向がありますが、合成皮革のものは伸びにくい特性があります。素材の特性を理解し、自分の足に合ったサイズを選ぶことで、エナメル素材の光沢とスタイルを楽しむことができます。
キャンバス
キャンバス素材は、主にバンズやコンバースなどで見られるスニーカーに採用されています。これらのスニーカーは、例えばコンバースの“オールスター”のように特徴的なデザインで知られています。ただし、キャンバス素材は残念ながらほとんど伸びない傾向があります。そのため、サイズ選びが重要です。
一方で、熱を加えることで多少ながら伸縮性が生まれることもあります。この特性を活かして、暖房器具やドライヤーを用いて軽く温め、足にフィットするように調整することができます。適切なサイズ選びと熱を活かす工夫で、キャンバス素材のスニーカーを履きこなすことができます。
メッシュ
メッシュ素材は、ランニングシューズなどでよく見られる素材で、ナイキの“タンジュン”などがその代表例です。この素材は通気性が高く、軽量で快適な履き心地が特徴です。しかし、残念ながらメッシュ素材はほとんど伸びない性質があります。そのため、サイズ選びが重要です。
ただし、メッシュ素材の利点は通気性にあり、足が蒸れにくいため快適な履き心地を提供します。また、柔軟性があるため、足の動きに追従しやすい特性もあります。これらの特長を活かし、適切なサイズで選ぶことで、メッシュ素材のスニーカーを最大限に楽しむことができます。
スニーカーのサイズを選ぶ際のポイント
スニーカーを選んでしまってからでは遅いですが、サイズ違いによってきつくなることがないように、事前にポイントを押さえてサイズを選ぶことが重要です。ここからは、スニーカーのサイズを選ぶ際のポイントについて解説します。
ポイント1:0.5~1cmほど大きいものを選ぶ
ピッタリ過ぎるのはNG。スニーカーを選ぶときは、実寸よりも0.5㎝〜1㎝ほど大きめのサイズを選ぶことが重要です。スニーカーは通常、捨て寸(つま先の空間)が少なく作られ、クッションも含まれています。そのため、通常のサイズだと靴が窮屈に感じられることがあります。
ポイント2:夕方に試着する
シューズ選びの際、夕方に試着するのがおすすめです。足のサイズは時間帯によって変動しやすいため、夕方になると足がむくみやすくなり、サイズが大きくなります。このため、夕方から夜にかけて試着すると、実際の履き心地に近いサイズを見つけやすくなります。
ポイント3:厚めのソックスで試着する
シューズを選ぶとき、試着には靴下の選択も重要です。靴下の種類によっては厚さが異なり、夏と冬で使用する靴下も変わるでしょう。試し履きの際には、厚いタイプと薄いタイプの靴下のどちらを使用するかを事前に把握しておくと良いです。
特にオールシーズンのスニーカーを検討している場合は、夏には薄い靴下、冬には厚い靴下を使用することを考慮してみましょう。
まとめ
せっかくお気に入りのスニーカーを購入しても、サイズが合わなければ履くことができません。すでに購入してしまったスニーカーのサイズでお困りの方は、今回ご紹介した方法を試してみてください。また、次のスニーカーを購入するときは、同じ失敗を繰り返さないようサイズ選びのポイントを押さえて選ぶようにすることも重要ですので、ぜひ参考にしてください。