「おしゃれは足元から」という言葉が昔からあるように、足元は人の印象を左右します。
せっかくおしゃれをしていても、足元に清潔感がなければ、だらしないイメージを与えてしまうもの。
適切なお手入れができているかによって、スニーカーの寿命も大きく変わります。
今回は、スニーカーの普段のお手入れ方法や、素材ごとの汚れたときのお手入れ方法、長く愛用するための心がけについて解説します。
大切なスニーカーは日頃からお手入れをして、長く清潔に保ちましょう。
スニーカーの普段のお手入れ方法
スニーカーは、普段からお手入れをすることで、長持ちさせることができます。
身だしなみにおいても、いつもきれいな足元を保つことで、きちんとした印象を維持できるでしょう。
次の3つは、汚れが気になる状態でなくても、普段から取り入れたいお手入れ方法です。
ブラシでアッパーの汚れを落とす
スニーカーは、お手入れをしないまま履いていると、空気中の砂埃やちりが溜まってしまいます。
明るい場所では、スニーカーの細かい汚れが目立ちやすいものです。
シューズ用のブラシを使って、スニーカーのアッパーを定期的にブラッシングしましょう。
消しゴムやメラミンスポンジでソールの汚れを落とす
ソール部分が白いスニーカーは、ソールの汚れがどうしても目立ちます。
ちょっとした汚れは、消しゴムやメラミンスポンジで軽く擦るだけでかんたんに落とせます。
放置すればするほど、汚れが落ちにくくなるため、早い段階で汚れを落とすことがポイントです。
防水スプレーを使う
防水スプレーを使用することで、雨などの水分がスニーカーに染み込むことを防げます。
ただ、防水スプレーの効果は日が経つごとに薄れていきます。
スニーカーを履く頻度にもよりますが、目安としては月に1回程度使用すると良いでしょう。
防水スプレーには、フッ素系やシリコン系などの種類があります。
スニーカーの素材に合うものを選び、使用方法もよく確認した上で使用しましょう。
【素材別】スニーカーが汚れたときのお手入れ方法
軽度の汚れであれば、自宅のお手入れできれいになります。
注意したいことは、素材にあったお手入れをすること。
スニーカーが汚れたときのお手入れ方法を、アッパーの素材ごとにご紹介します。
人工皮革や合皮のスニーカー
多くのスニーカーに使われる人工皮革や合皮は、レザーのスニーカーと比べると通気性が劣る反面、扱いやすい素材です。
スニーカー専用の洗剤や中性洗剤を使って水洗いできるものが多くあります。
状況に合わせて、部分洗いにするのか、丸洗いするのかを判断すると良いでしょう。
ブラシで泡立てながら汚れを浮かし、洗い流したあとは風通しの良い日陰で乾かします。
キャンバス素材のスニーカー
まず、靴紐を取り外しましょう。
乾いた靴専用ブラシでスニーカー全体をブラッシングし、細かい埃を取り除きます。
汚れが気になる部分は、水で濡らしたブラシにシューズ専用の洗剤をつけて磨きます。
洗剤がついた部分をぬるま湯で流し、乾いたタオルで拭きとりましょう。
インソールを外せる場合は、同様にブラシを使って汚れを落とします。
日陰で自然乾燥をすれば完了です。
レザーのスニーカー
スニーカーに限らず本革のスニーカーは、水を使って洗うことができないため、こまめにお手入れすることが大切です。
紐靴の場合は、まず靴紐を外してブラッシングし、全体の汚れを落とします。
汚れが気になる箇所には、レザー専用のクリーナーを乾いた布に含ませて、軽く押さえたり、優しく磨いたりして落とします。
日陰で自然乾燥させたあとは、レザー専用のクリームを全体に塗りましょう。
スウェード素材のスニーカー
スウェードは、子牛や子羊の皮の裏側を使用した素材。
先ほどのレザースニーカー同様、皮を使用した製品ですので、水で濡らすことはできません。
スウェード素材のスニーカーは、天然ゴムのブラシで磨くと、毛並みを守りながらスムーズに汚れを落とせます。
スウェード製品用に、ブラシや、栄養補給用のスプレー、汚れ落とし用の消しゴムなどの専用商品も多く販売されているため、状況に応じて取り入れると良いでしょう。
スニーカーを長く愛用するためにできること
スニーカーの寿命は3〜5年などとよく言われますが、適切なお手入れができていなかったり、履き方に問題があったりすると、1年足らずでひどく劣化してしまいます。
大切なスニーカーのコンディションを守り、長く愛用するために抑えておきたいことを紹介します。
履く頻度に気を配る
一足のスニーカーを毎日履き続けることは、スニーカーの寿命を縮める行為です。
足から汗をたくさんかいていますので、汗の水分が加水分解を引き起こす原因となります。
一晩で完全に乾かすことは難しいため、頻繁に履いているとニオイも気になってくるでしょう。
履いている時間や季節にもよるため一概にはいえませんが、一般的に1日履いたら2日は休ませておくのが良いと言われます。
2〜3足のシューズをローテーションするのが望ましい履き方です。
履くときは毎回靴紐を外す
紐付きのスニーカーを履くときに、紐を外さずにそのまま足を入れる方も多いのではないでしょうか。
紐を結びなおす手間は省けますが、引っ張ることによって、さまざまな箇所に負荷をかけてしまいます。
面倒ではありますが、毎回靴紐を外して結びなおすだけでも、スニーカーの劣化を防げます。
毎回靴紐を結びなおすと、足とのフィット感も高まるため、習慣になればメリットしかありません。
保管場所に気をつける
スニーカーは、水分の影響で経年劣化します。
保管する際は、湿度の高い場所は避けましょう。
購入時の箱に入れたまま保管する方がよくおられますが、これもおすすめできません。
劣化を早めないためにも、靴棚にしまう前にはよく乾かし、靴棚の中に除湿剤を入れるなどの工夫をすることが大切です。
シューキーパーを使う
ビジネスシューズやドレスシューズによく使われるシューキーパー。
スニーカーに使用している方は少ないかもしれませんが、理想的なシルエットを保つ上で有効です。
スニーカーも素材によっては、レザーシューズのように履きじわができやすい場合もあります。
また、シューキーパーを使用していない場合、履き続けるうちに、どうしてもくたっとしたシルエットになってきます。
積極的にシューキーパーを取り入れて、きれいなシルエットをとり戻りましょう。
除湿効果があるシューキーパーなら、内側の衛生面においても効果を発揮します。
まとめ
スニーカーを長く清潔に保つためには、日頃のお手入れが肝心です。
汚れが気になる状態ではなくても、知らないうちに汚れは蓄積します。
普段から取り入れたいお手入れ方法は、アッパー部分をこまめにブラッシングすることと、ソール部分の汚れを消しゴムやメラニンスポンジで早めに落とすこと。
防水スプレーを使うこともおすすめです。
汚れが気になる場合は、スニーカーの素材にあった方法で、適切にお手入れしましょう。
スニーカーを長く愛用するためには、履く頻度や保管場所に気を配ることも大切。
毎回靴紐を解いて履いたり、シューキーパーを活用したりすることで、スニーカーのコンディションがより良くなります。
いつもきれいな足元でいると、関わる人に良い印象を与えます。
日頃のお手入れを習慣にして、大切なスニーカーを長く愛用していきましょう。