愛用しているスニーカーは、できる限り長く、大切に履き続けたいところです。
スニーカーのソールが剥がれてきた場合に、自分で応急処置をする方法はあるのかと気になっている方もおられると思います。
スニーカーのソールの剥がれは、接着剤を使用して自ら修理することも可能です。
しかし、ソールだけの劣化なのかを判断し、適切に行う必要があります。
今回は、スニーカーの接着剤の選び方や、ソールが剥がれたときの対処法を解説します。
スニーカーに使用される接着剤は劣化する
スニーカーを長く愛用していると、アッパー(表面)の部分からソールが剥がれてくることがあります。
これは、年月が経つに連れて、接着剤が劣化していくことが原因です。
ソールがアッパーを包み込むような形状をしたカップソールのスニーカーは、接着剤だけではなく糸で縫い付けてあるため、ソールとアッパーがしっかりくっついています。
しかし、一般的なスニーカーは接着剤のみで圧着しているため、接着剤が劣化すればソールは剥がれてしまうのです。
接着剤の劣化を早める要因として、靴箱の中にスニーカーを長く保管することや、湿気のある場所に収納することなどが挙げられます。
スニーカーに使われる接着剤やソールの素材は、湿気に弱い特徴があるため注意が必要です。
スニーカーのソールが剥がれたときに確認すること
スニーカーのソールが剥がれてきた場合は、接着剤を塗り直すだけで良い状態かどうかをまず確認します。
ソールが割れていたり、ボロボロになっていたり、ベタベタしたりする場合、加水分解を起こしている場合があります。
スニーカーのソールに使われる素材が、空気中の水分の影響で化学反応を起こし、ひどく劣化してしまうのです。
加水分解を起こしたスニーカーを長く履くためには、ソール交換が必要です。
接着剤が剥がれているだけで、ソールそのものの状態に問題がない場合は、接着剤で修理できます。
スニーカーの接着剤を選ぶコツ
スニーカーに使う接着剤は、次のことを意識して選びましょう。
できればスニーカー専用の接着剤を選ぶ
シューズ用の接着剤はたくさん販売されていますが、スニーカー専用の接着剤を選ぶのが一番安心です。
耐水性の高い接着剤が理想的といえます。
スニーカーの素材に合うものを選ぶ
シューズ用の接着剤や、さまざまなアイテムに万能に使える接着剤を使用する場合は、スニーカーの素材との相性が良くない場合があります。
スニーカーの素材に推奨されているかどうかを確認しましょう。
接着剤の色を確認する
接着剤の色味は、白や黒、もしくは透明のものが多いのではないでしょうか。
淡い色のスニーカーに黒い接着剤を使ったり、濃い色のスニーカーに白の接着剤を使ったりすると、少しはみ出してしまっただけでも見栄えが良くありません。
スニーカーの色と馴染む色の接着剤か、透明の接着剤を選ぶのがおすすめです。
スニーカーに接着剤を塗るときの注意点
接着剤によって使用方法は異なりますが、スニーカーに接着剤を塗るときに注意しておきたいことがあります。
劣化した接着剤を取り除く
しっかりと接着させるためには、十分に下処理をすることが重要です。
ヤスリやルーターなどを使って、接着面に残った古い接着剤をきれいに取り除いてから行いましょう。
薄く塗る
接着剤を厚く塗ると、不自然に膨らんでしまうことがあります。
筆や刷毛を使って、ダマができないように薄く塗りましょう。
まとめ
今回は、スニーカーのソールが剥がれたときの対処法や、スニーカーに使用する接着剤の選び方、
塗るときの注意点について解説しました。
ソールの剥がれは、接着剤を使用して自分で修理することが可能です。
スニーカーの素材・色に合う接着剤を選び、下処理をしっかりした上で、薄く塗りましょう。
ソールが剥がれただけではなく、ソールそのものが劣化している場合は、スニーカ修理の専門サービスに相談してみてください。
大切なスニーカーを長く履き続ける方法が見つかります。